周囲の景観とも調和した
住宅街のオープンな前庭。

限られたスペースながら、豊かな自然が息づいています。

住宅密集地のオープンな前庭であることから、周囲との景観に配慮し作庭にあたる。水を主題に庭を蛇行する流れを作り、せせらぎがここちよく耳に届くようにする。あわせてバードバスを配置し水を落とす。またリビングから自然の景観が楽しめるように植栽を巧みにレイアウトし、道路からの視界も遮る。リビングから繋がるオープンテラスには丈の高い木を使い、枝垂れさせることで上空を走る電線の鬱陶しさを解消。さらに郵便ポスト、ウッドフェンス、カーポートも木材で作り、一体感を保つ。意外と思われるかもしれないが、私の仕事は庭だけを作るものではない。ポストやカーポートをはじめ、プランター、ベンチ、燈篭、バードバス、その他、庭を構成するすべてを自ら作り、庭という自然の空間を創出することである。大工や石工の仕事もこなせなくては務まらない。

敷石のアプローチは、雨の日でも滑りにくいように配慮。

隣家との仕切り塀、手前の郵便受けも独自に作ったものです。

木材を組上げて作った北側のプランター。

使用材料および演出物
【樹木】コバノトネリコ、ヒメシャラ、ヤマモミジ、ハイノキ、オガタマ、レモン、コナラ、ミヤマガスズミ、シラキ、アカマツ、エゴ、ヤマザクラ、サクラ、ヨシノスギ、ソロ、ソヨゴ、サワフタギ、ダンコウバイ、シホウチク、セリ、クレソン、コガマ
【演出物】蹲踞、ガーデンライト、郵便ポスト、カーポート、プランター

平面図